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spec5zigen Creator's Lab.

お久しぶりです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。漆原です。

Appleが次期iOSフラットでいくよーとひとつの伝統が変革を迎えようとしている昨今ですが、
今回は今年(2013年)の年賀状についてご紹介。
例年に比べて印刷や紙に気を使いまして、こんな仕上がりになりました。

(半年も前だけどね)

(半年も前だけどね)



えっ?なになにー?
あのアフリカとかに生息する足が早くて肉食の?

……

チ、チーターとかジャガーとかネコ科の動物ではありませんよ!(真っ赤)
キリンでもありません!蛇です、ヘビ!

ということで、今年は紙と特殊加工でヘビ柄を表現した年賀状になっています。

バーコ印刷

実際に手に取ると分かるんですが、ヘビ柄のボコボコはバーコ印刷を施しました。
UVとは違い、紙に直接熱を加えてインクを盛り上げる技術です。
面積が広い部分は細かくざらざらした風合いになるのが特徴です。
当然ながら、熱に耐えうる紙選びやデータの細かさなどに制限があります。

  • バーコ印刷
  • 「バーコ印刷」は盛り上げ印刷の一種で、アメリカのバーコ社が開発したためこの名で呼ばれている。
    UV厚盛り印刷の場合は、インキそのものを盛り上げて印刷面を隆起させていたが、バーコ印刷では、熱によって膨らむ樹脂パウダーを印刷面に付着させ、熱を加えて盛り上げるという方法をとる。表面はつややかで、やや凹凸のある味わい深い仕上がりになる。
    使用する樹脂パウダーは、透明、金銀、白、パール、ラメなどの色がある。オフセットで印刷、加工できるため、スピーディーに仕上がるのが特徴だ。

バーコ印刷の部分は水を弾いているような感じに。

バーコ印刷の部分は水を弾いているような感じに。



ラメや色付きなど樹脂にも種類がありますが、今回はフラットな透明に。
メインビジュアルである文字のグラフィックにも、ひとまわり大きい範囲でバーコ印刷を施しました。

ディープマット

紙は濃色が綺麗で手触りも心地よいボードペーパー「ディープマット」を使用。
鮮やかなカラーバリエーションが絶妙で、連量も100〜450kgと豊富な使い易い紙です。

紙見本も豪華

紙見本も豪華



バーコをのせた部分は色が濃くなるので色選びは慎重に慎重に。
色々吟味した結果、中でもヘビ革に最も近いであろう色「コルク」をセレクト。

鮮やか、それでいてシックな雰囲気がたまらん

鮮やか、それでいてシックな雰囲気がたまらん



レタリング

企画の当初は、巳年だし「へびフォント」なるものを一式作ってURLも載せて配布しよう!といった案も上がっていましたが、
グリフ一式作っても、実際に年賀状で使用するサイズが小さい割に、工数が結構かかりそうなのでボツ。
装飾した「2013」のテキストのみ大きく扱うような方向性になりました。

鉛筆でラフ → 簡単なペン入れ → スキャン → ベクター化 → 成形
とまあそんな流れです。

アナログの作業は愛着が湧いてくるからすき。

アナログの作業は愛着が湧いてくるからすき。



いきなりPCで作業をはじめてもよかったんですが、
僕の場合、基本的にグラフィック要素が強いものや、どうしてやろうかなと色々妄想を働かせたいときは、アナログで構図や余白のアタリなどなんとなく付けながらゴリゴリします。

職種のせいもあってデジタルでの作業が大体を占める僕らですが、
必ずしも工程の全てにおいてデジタルがいいのか、というとそうでもないと思います。
モノを考えるという作業において、鉛筆や紙でガリガリする時間はやっぱり大切。

旅行前に観光先のルートプランとか決めるとき、ガイドブックや雑誌を見ながら、あーここいいねーとか布団の上でゴロゴロしてる時間、楽しくないですか?
もう簡単な絵と図とフローなんか書いちゃったりして、半分行ってる気になっちゃって。
なんとなくその感じ近い気が… 違いますか。

この段階では想像を具現化するくらいの作業なので、そこまで細部にはこだわらずこんな感じでデジタルに移行↓

この辺りが一番楽しい作業

この辺りが一番楽しい作業



PCに取り込んだら簡単な補正だけして、今度はイラレでベクター化していきます。
アナログでは作れないような細かい部分の作成や、カーブの滑らかさ、全体的なバランスの再調整、…と本当に地味な作業がひたすら続きます。
最終的なアウトプットでは判別できないレベルの細部にあまり時間をかけれないので、実寸を想定しながら詰めていきます。

この辺りが一番空しい作業

この辺りが一番空しい作業



完成!本当にちょっと気持ち悪い!

想定していたよりも気持ち悪い感じに仕上がりました。
社内に仕上がりイメージが届いた瞬間、
各所から「うわー!」「キャー!(黄色くない方)」の声ですもんね。
にやりとしましたよ、ええ。

最後に、印刷の面で色々とご無理を聞いてくださった神原さま、ありがとうございました!
次回もぜひお願いします!笑

縦にしたらキリン感も否めない

縦にしたらキリン感も否めない